すっかりと春らしい気候になり、マダニが湧いてシーズン終了ですよ?な気配だったので、 またまたべイベーさんと海へ。
急勾配な樹林帯を下らずに、今回はちょっとした枯れ沢を頑張って辿って海岸を目指します。 ま、これがアタリってわけでもなくて、やっぱり尾根伝いに行くのが正解っぽい。 前々々回くらいに捜索だけしたエリアに到達成功、やったぜ。 早速、シルエットが厳ついだけの手頃な小岩でアップ。 側壁の棚が弱点で調度良い感じ、4Qくらい。 次、狭間の垂壁。 引きで分かりづらいけど、右下のガバ棚からスタート。 足運びで登る感じの素敵ラインですが、安全第一マンのべイベーさんがセットしたクラッシュパッドが明らかに邪魔で、逆に難易度が上がった希ガス。 クリンプホールドをプッシュで送り飛ばすか、しっかり保持して頑張って逆足で手を出すかでムーブが分かれましたが、まあ2Qくらい。 こういうちょっと頑張った良い感じのラインって、課題名を付けるべきか悩みどころだなっていつも思います。 まあ誰も知らんようなところでいくら仰々しく名付けられても、ふーんあっそって感じもするし、まあえっか。 3石目はSDでポジティブな棚をセパレートで持って離陸。 黒い服で岩陰に溶け込むべイベーさん。 初手から3手目までが保持系で結構悪いけど、地上から届く高度のホールド取りができたらほとんど終わりなので、一抹のショボさが拭えない感じ。 ぼこぼこした見た目も相まって、可愛らしい岩でした。 べイベーさんが随分苦しんでいたので悪いんでしょう、1Qはあるなと言いたげでした。 (ちなみに、この海辺特有のフエコって呼ぶと勘違いしてた風化による岩の浸食は、フエコという地域によく見られる造形という意味合いだったそうで、正しくは"タフォニ"っていうらしいです。全然しっくりこねー。) で、メインディッシュその①、造形美が素晴らしいやつ。 地殻変動で混ぜられたような珍しくもない脆そうなグズグズ系が、乾いた場所にあるのでなんか良く見えるだけっぽい印象。 ま、とりあえず取り付きましょう。 顕著なダイクからスタート。めっちゃ笑顔。 序盤からちょっと悪いけど、割れたフレークがフットホールドとして使えるのでなんとかクリア。 弱点であるポジティブな棚にヒールフックで這い上がると、明らかに脆いであろう側面の破片を効かせて愛護的に保持。 向こう側の空が見えるほど浮いた、明らかにヤバいと主張してるこのフレークをなんとか避けようと模索したのですが、どうやらコイツがキーホールドであった模様。 まあ足が良いのでそんなに持たずとも突破できました。 ランディングがゴツゴツしてキモいんで、ふい落ちは避けたいところ。 マントルはそれほど難しくないながらも、フットが欠け飛ぶ恐怖から思い切って返せず。 すわっ、これは落ちるのでは!と興奮して思わずフルボッキ、拙者の懐刀である聖剣エクスカリバーこと愚息が(というかジーパンの前部分が)岩に引っかかってマジで落ちそうで震えましたが、ランディングがキモくて降りるのも怖いので頑張りました。 擦り傷を大いに増やしつつ、いつもの妖艶な舞を披露して喜びを表現しますが、悲しいかな直前にべイベーさんが先に抜けていたので、特に僕が頑張る必要はなかったのでした。 「混沌の色」、これは名付けとこっと。 僕が突っ込んでバラしてムーブを解明し、アニキが満を持して繋ぐという通称卍トライと呼ばれる構図になりましたが、まあ決定力が欠如してる僕がいかんのでしょう。まじ卍。 見事FAしたべイベーさんは2Qくらいかな〜って言ってましたが、ザケンナ自分が登れたら易しめに感じるクセはいい加減直せって言いたかったので、オブラートに包んでそっと指摘しておきました。 僕は息子の顔が頭をよぎって(愚息でない方)これまでの人生を後悔したので普通に1Dくらいに感じました、間をとって1Qにしときましょう。 次、もう腹いっぱいですがメインディッシュその②、贅沢な感じのやつ。 こちらもランディングが落ち込んでいて落下ダメージが大であることが予想されましたが、オンザストーン的に顕著な棚からSDで離陸できるので、本質的には小岩の部類。 辿ってくれと言わんばかりの美しいクラックが縦に伸び、フィンガージャミングってやつを駆使しない限りは突破できなさそう。 手順とムーブがあってなかなか素敵。 フィンガーがバチ効きなのを感じていても、ハング越えで上体がのけ反り、すっぽ抜けで背面落下する未来に怯えてしまいます。 とはいえ、足運びでの体重分散が要であろうというのが結論でした。 分かっちゃえばこっちのもんです。 バルジに手が届き、足が深い体勢でちょこちょこっと頑張ったら、あとはサンクスガバで気持ち良く足を切って振られて耐えます。気持ちえっ! ビクトリーロードを駆け抜けてフィニッシュ。 これもベイベーさんが先抜け、「Dream Of Finger」2Qくらいだろうとのこと。 アニキにはジムとかのボルダー力ではほとんど負けんけど、こと岩登りになると置いていかれっぱなし。あの突破力は見習わんとなあ。 というわけで一定の満足感を得つつ、時間的にも良い具合になったのでこれにて退散。 他にやりたい岩もまだあるし、フィンガークラック岩の別面もやれそうだし、ここはまだまだ楽しめそうです。
by miyawakky
| 2023-03-17 11:20
| 海岸
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